無くして得るもの
グラズノフのサクソフォン協奏曲。
現在の奉職先で働き始めた時から使っていた楽譜が
どういうわけか無くなってしまった。
というわけで、しばらく弦楽スコアを見ながら伴奏していたが
改めて、彼のお人柄のにじみ出る筆致やボウイングが
とても勉強になる。
第2楽章にあたるところの冒頭。
最初の4小節は、すべてアップで始まる。
繊細な音色感が求められる。
(ベーレンライター版は速度は四分音符69になっているが
なんだか、従来の52の方がしっくりくる)
第1主題の確保の部分、
ソリストとの対話に選ばれたのは、なんとヴィオラ。
なので、サクソフォニストがしっかりと耳を傾けられるような
強弱配置となっている。
他にもたくさんたくさん!
さすがに、新しく楽譜を入手したけれど
マッシロになってみて気づく事もたくさん。
しかし、長年の蓄積が記された楽譜はどこへいってしまったのだろ・・・
さみしい。
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