本日の授業0517
<和声 II>
重役と言うのは、交代で出勤するものらしい。
先週お休みした人が今日は出勤。
先週の宿題の復習をしたのち(三和音の第2転回形まで)
今日からいよいよ!和声IIの内容に入りました。
今までの構成音3つの三和音から、いよいよ七の和音に足を踏み入れます。
ということはですよ。不協和な音程が含まれるわけです。
その緊張感と緩和が音楽の大事な要素となります。
今日は配置と限定進行音について。
来週は続きを行きます。
<音楽分析基礎講座>
3階のフロアーに上がると、やったらめったら元気な音出しの音が聞こえる。
ありゃ、今からここで理論のはずなんだけど…
そうだ今日は、待ちに待った「春」の日。
ベートーヴェンのスプリング・ソナタを自分の楽器でやってみようの日なのです。
まず、冒頭の和声分析から。
最初に I で始まってから・・・しばらく I が出てこない。
やっと8小節目で出てくるものの、それは第1転回形。
っということは、とっても息のながいフレーズと言えます。
それを、どのように組み立てていくか。これが今日の主要な勉強。
まずは、お互いの音を聴いてみます。
フルート、ホルン、トランペット、トロンボーン、そしてチューバ。
楽譜が in C譜しかないので、さまざまな調で演奏する事に。
そしたら、これがまた新たな発見。
ホルンがB-dur。トランペットがEs-dur。
音色のせいもあるとは思うけれど、やっぱり印象が違う!との意見。
みなさんのお気に入りはトランペットのEs-dur。
さて、こんどは息の長いフレーズをどのように組み立てていくか。
さまざまな意見が出ました。
まず、最初の4小節に着目して・・・
3小節目の頭に持ってくる。
3小節目の3~4拍めの跳躍に持ってくる。
4小節目に持ってくる。
いろいろやってみた結果、それぞれに特徴があるけれど
ベートーヴェン特有の、だんだん狭まっていくフレーズを
どう出していくかがみんなの注目になりました。
4+2+1・・・
どこに持っていくかは楽器によって違うのです。(人によってか…)
そのもっていきかただって、一方向にだんだん広がっていく場合と
1つ目の終わりは閉じるけど2つ目は次の1にむかって開くという選択に
ならざるをえない楽器もありました。
(トランペットの高音で演奏した場合は音の緊張感でそうなっていくという発見が!)
みんなで、お互いの楽器を
「へぇ~」
っという時間でした。
そうそう、なんとチューバでも演奏していただきましたよ。
しかもC管だから低いこと低いこと(笑)
っというわけで、追究が別方向に行きそうなので
チューバ屋さんにはバスを担当していただきました。
そうすると・・・ これがまた、メロディーの解釈によって演奏の仕方がかわります。
チューバ屋Sさん、その辺がよく敏感に聴ける人で、
本当に毎回変わって一緒に弾いている私もホントに面白かったのだ。
一つの楽譜でいろんな解釈が出来るのです。
和音による特徴はもちろん、楽器の特徴、その人の性格(!?)まで
色んな面がみえて、「おもしろぉ~い」っとはまってしまい、
今日の授業はこれだけで終了。
あぎゃ~。
来週からはすごいスピードで進まないと・・・。
えらいこっちゃ
でもでも・・・
分析は、何のために行うのか。
今日はその根本にみんなで取り組んだ日となりました。
オリジナルの曲でもないのに、ポジティブに取り組んでくれてありがとう。
新鮮な驚きをもって、楽しそうに色々意見を言ってくれる皆の顔が、
今でも忘れられません。
また、来週 楽しみにしていまっす。
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