« いい天気だ | トップページ | 富山へ »

2011年11月14日 (月)

伝えるもの

「楽譜には書きたくたって書けない事がいっぱいあるんだよ。」

今週の本番の中にある1曲、現在生きている作曲家の曲のピアノ・トリオ。

普段から何かとお世話になっている同僚の先生でもあるので、
うっかり(!?)朝の授業前に

「あの…、もしお時間が有りましたら聴いて頂けませんか…」

なんて、お願いをしたら。

あらま。
一瞬のぞけるかも…の予定が、
がっつり2時間以上お時間をとっていただきました。

S先生らしい、きをてらわない譜づら。
でも、とても繊細に音に対する思いが書きこまれた曲。
まず、譜面を忠実に読むメンバーなのでどうしても
細かい方向に音楽がむかってしまう。

そう、冒頭のS先生の言葉は楽譜に振り回されるのではなく
そこから自由に妄想していくことを求められるものでした。

まずは楽譜をしっかり隅から隅まで読む。
そして、それをそのまま音に出す。で終わるのではなく
そこから、更に行間を読んでいく。
その自由こそ、演奏のだいご味だよっということを
作曲者自身の言葉として言われると、それはすごい説得力。

あっという間に、解けて演奏が動きを持っていく。

あぁ、久々にこんな面白さを感じたなぁ。
もちろん、普段から楽譜から妄想していく事の面白さは
身を持って感じているけれど、それはあくまで
既に、過去の遺産として受け継いだ作品に対して。

やっぱり、今の音楽をこうしてリアルタイムに
作曲家とやりとりできる経験は、なにごとにも代えがたいものが有ります。

(自分のもつ音楽も丸裸のように表われるので、少々恐怖な経験でもあります

あぁ、楽しかった。
クラシックは、過去の作品に偏りがちだけど
やはり、リアルタイムに現在をみてこそ、過去の遺産も
「今生きる人間として」伝えていく一端を担う事ができるように思います。

S野先生、貴重なお時間をありがとうございました!

« いい天気だ | トップページ | 富山へ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« いい天気だ | トップページ | 富山へ »

2021年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

Discography

  • 石田多紀乃&原田愛 Piano Duo

コンサートのご案内

  •  <ピアノ・デュオ・リサイタル>

     ~石田多紀乃・原田愛~
    【長野公演】8月以降に延期
    【東京公演】3月12日(金)13日(土)に延期


  • <中止・バソン・マスタークラス>

    ~フィリップ・ベルトラン
    5月5日(祝)中止となりました。


  • <中止!アンサンブル・ヴァリエ>

    ~アンサンブル・ヴァリエ音絵巻~
    5月3日(祝)中止となりました。

カテゴリー

フォト
無料ブログはココログ