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2014年3月25日 (火)

譜めくり・譜めくらー・譜めくリスト

譜めくり。

特に楽譜の情報量が多い、室内楽のピアニストの横には
譜めくりの人がたいてい座っています。

ページをめくるだけ?
いえいえ、様々な神経が求められます。

何といっても「ソルフェージュ力」。
演奏家と一緒に譜面をみて耳で聴きながら、
速度、表紙変化、音域、フレーズはどうなっているか。
ピアニストとできる限り一体化していかねばなりません。
初めて先生の譜めくりをさせていただいたころは、
いつも予め、すべての曲の楽譜を借りてきて
勉強して弾いてからめくりに行っていました。
曲の形式、解釈の可能性、どうやって音楽を作っていくのか
すべてを身をもって学べる機会、こんな貴重な機会は
ないと思ったからです。

慣れてくると、それも少なくなってきましたが
それでもやはり、リハでは曲のすべてを把握することに
集中します。
楽譜と言うのは普通、できるだけピアニストがめくりやすいところに
ページが変わるところがきているものなので
無神経に立つと、ものすごく緊張感のある休符が待っていたりします。
繰り返しの有り無し、ヴァリエーションの時はどのヴァリエーションで
区切るのかの観察・記憶。
音域は、現代音楽のように大きな譜面になってくると見ておかないと
乗りこんでめくりに行ったとたん、お腹チョップを喰らう事も。
テンポも大事です。
1段が2秒もないほど早い曲も有れば
1段が20秒以上かかるゆったりした曲も有り、
早くから立っても目ざわりなので、予測しながら譜面を追います。


あとは…

決断力と意志。

演奏家だって人間ですから、コワい本番もあります。
そんなときに、譜めくりがびくびくしているようでは
更に集中できなくなります。

ありとあらゆる可能性を、頭で予測しながら
一番良いと思われる選択を迷わずしていく。

できるかぎり、演奏家が自分の音楽に集中できるように
足音もたてず、遠からず近からず・・・。

まるで忍者。

学生の頃からたっくさんの譜めくりをさせていただきましたが
そうして、職業のように譜めくりを続けられたのは
いつもあたたかくどぉんと構えてくださる先生がいらしたから。

もちろん失敗もありました。
でも失敗しても、いつもけして譜めくりのせいにはせず
最終的には信頼してくださいました。

信頼されると、それにしっかりとこたえていきたくなりますから。

たくさんの人間的な勉強をさせていただきました。

今は自分も教員となって、学生さんに譜めくりをお願いすることも
増えてきました。

その時には・・・
やはり自分の師匠と同じように、信頼します。
うまくいかないときは、たいてい自分にも原因がありますから。

と同時に、もっともっと貪欲に勉強してもらいたいとも願っています。
やはり、楽譜を勉強して演奏し、舞台に立ってはじめて
クラシック音楽に大切なものが見えてくるからです。
失敗されても、それをきっかけに
更に自分の栄養になる勉強を積み重ね、
その人が成長して行ってくれるのなら、なお嬉しい。

具体的な工夫や経験は、いずれまた。
これらは、自分で経験しないと本当の意味では理解できませんから…

以上、よぉく「譜めくりに必要なことってなんですか?」ときかれるので
チョイと、メモ書きでした

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