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2016年2月23日 (火)

熊取日記⑤

レクイエム。書けました。
本番まであと2週間とチョイにしてようやく。

12月に、チラシ制作のためプログラムを決めるとき

「歌詞がなくても、伝えられるかなぁ。」

という不安が頭の中にたくさん。
歌の曲を器楽で演奏するのは、
言葉が語らない分、音にその意味を込めるところまで行かねばならい。
それも、音の減衰するピアノで。

「やろう。」

というセンパイの一言で、背中をおされたようなものだ。

何といっても、特殊な編成。

弦はヴィオラ以下の低弦。
そして、合唱のテノールのあたたかさな響き。

でも、安易に音を上げたくないし、音を足したくない。
狭い音域に、すべてが込められているのをどうしたらよいのだろう。

安易に音を足したくないと思う理由。それは

フォーレが書いた初演当初、5楽章しかなく
オーケストラも
ヴィオラ以下の低弦 ハープ オルガンという編成で、
あとは、
ソロ・ヴァイオリン(サンクトゥスのみ)
ティンパニ(キリエのみ)

という、壮大さとは無縁のもの。

むしろ、やわらかな音色の温かさのなかに
ボーイソプラノとソロ・ヴァイオリンの天使の音の存在があるのだ。

そして、歌詞にも劇的な表現を避けていて、
「ディエス・イレ(怒りの日)」などの審判の日は扱わず
「イン・パラディウム(天国にて)」で音が天に昇っていく。

その後、出版社の要請などで(特殊な編成過ぎるとなかなか演奏してもらえない)
現在演奏される1901年版となるが
あえて、フォーレの本来の考えにたちもどりたい。

そんな、意思で書いていたら
本当に演奏不能な楽譜が出来上がってしまった…

それに、12月から1月の目の回るような忙しさの中で
少しずつ書いていた楽譜は、やはり穏やかさが足りぬ。

熊取で音出しをしつつ、温かな日差しの中で
石田センセという頼もしい相棒のテクニカルに支えられながら
ようやく、完成。

でも、きっと変わっていくだろうなぁ。
なんたって、テンテンとしか書いていないところも有るから!

Requiem

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  • <石田多紀乃 原田愛 ピアノ・デュオ>

    石田多紀乃 原田愛 ピアノ・デュオ
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