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2016年9月21日 (水)

譜読み

急に神戸行きがなくなり、天から降ってきた譜読みの時間!
午前中がまるっと空いたのだ。
さぁてと、どうしようかな。

今月は、新しい曲に出会うことが多い。
中でも、20~21世紀の作品が面白い。

・北爪道夫:歌う葦 (2013)

・古曽志洋子:ヴァイオリンとコントラバスのための一章 
(何年の作品か分かりませんが古曽志先生はご健在です。)

・平尾貴四男:オーボエ・ソナタ (1951)

・ヒンデミット:トランペット・ソナタ (1939)

今日は、20世紀の2曲を。

平尾貴四男の最後の作品であるオーボエ・ソナタ。

「木管の中で最も表現能力の豊かな楽器の一つであるオーボー(オーボエ)は、
牧歌的な快活さ、淡い悲哀、劇的な苦悩、意地悪い皮肉、悪魔的な嘲笑などの
様々な情緒を表すことができるとケックランは書いている。」

「この楽器の様々な表現力をくまなく発揮させようとした。すなわち
第1楽章は田園的な情緒と悲哀を、第2楽章では既知と諧謔を、
第3楽章は軽妙な楽しさを表そうとしたのである。」

と、作曲者ご本人が語るこの作品。
日本人のアイデンティティーをしっかりもち、留学していたフランスの
香りをしっかりと内包していて、興味深い。

お孫さんのお弟子さんと合わせをしていると、
フランク風の終止形と思しきところで

「ここは、書いていないけど少しゆったり表現するものなんだそうです。」

と、生きた伝承をうかがえるのもとても楽しい時間。



ヒンデミットのトランペット・ソナタ。

ほとんどの楽器にソナタを書いたヒンデミット。

今まで、フルート オーボエ サクソフォン 
ヴィオラ チェロ(←1番大変だった) コントラバス
テューバ のソナタをやってきたけれど、
初めてのトランペット・ソナタ。

弾く前の譜読みで苦手なドイツ語を調べていると、
第4楽章最後のあたりに

「Alle Menschen müßen sterben」

と聞き覚えのある言葉が。

「すべての人は、死なねばならない」

よくよく調べてみると、バッハの同コラールのうち
コラール前奏曲 BWV 643 と同じものだと分かった。

<バッハ>
Bwv643

<ヒンデミット>
Hindemith 途中までですが…

全く違う和声がついていて、味わい深い。

ドイツ人でありながら、ナチスに歯向かう作品を書き弾劾され、
スイスに亡命したころの作品。この翌年にはアメリカに亡命。

どんな気持ちを込めて書いたのか。
一緒に合わせをしながら、どうしてこのように終わるのかをつめていく。


台風に振り回されることの多いこの1か月。
でも、こうして曲の裏側まで調べられる時間が降ってくるのは
嬉しい誤算。

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