2018年10月13日 (土)

西へ…

午後、西に向かう。
関西までの移動時間に、楽譜を浄書してしまおうと
パソコンをだしたが…

なぁんと。

久々にコンセントのない車両でした。
N700でない「のぞみ」車両がまだあったとは。

電源がもつ50分間、必死に勉強。

ふと顔をあげると…

Img_20181012_143001

チョコン!と富士山が。
今日の東京は雨で、寒い。

どうやら、西も東も秋の深まりを感じる日のようだ。

ちなみに今日は、初めて介助で新幹線に乗りました。

Shinkansen

二人で一人分の乗車券。
1月頭のコンサートに向けての準備もこれで少し進んだ。

夜はすっかり疲れて、12時過ぎにはバタンsleepy




2018年10月11日 (木)

伝えていくこと

「ピアニストのためのアンサンブル研究」という
大学院の授業を担当している。

ピアノ科の学生さんたちへの授業ではあるが、
楽曲分析はモチロン、

あえて、ピアノテクニカルな方向には殆どアプローチせず
楽器それぞれの音色を、耳で
そして同時に物理的な方向からもアプローチするように心がけている。

今日は、学生さんからの希望でチェロ。

なかなかチェリストと室内楽を組む機会がないときいていたので、
同級生の聖子ちゃんにお願いして、
東京でのお仕事のはざまに来ていただいた。

こちらから題材はいくつか挙げたが、学生さんたちが選んだのは
ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第3番。

中期の作品。
いわゆる「運命」や「田園」など、
傑作の真っただ中に書かれた作品だけに
大学院という妙齢の学生さんたちが魅かれたのも分かる気がする。

同時に合わせの在り方にも焦点をあてた。
議論ができる人であってほしいから。

そのためには、作品の裏側まで勉強しつくす必要があるし
共演する仲間の楽器についても興味をもってもらいたい。

楽器各々の知識に関しては、毎回資料を用意して
知識と耳を連動させるようにしているが、
あえて今日はあまり口をださず、
聖子ちゃんには、合わせという観点から対等に
ディスカッションをしていただいた。

面白い。
学生さんたちが、たじろぎながらも
対等に議論しようとしている。
たとえ受け身になっても、容赦なし。

「なんで、そう思うの?」

と返されてしまう。
でも、その経験がとても大事なのだ。

作曲家が遺してくれた作品を音にして表現することに
しっかり「自分にしかできない表現」に責任をもってこそ
その人にしか描けない音楽となって今に伝えていけるのだ。

授業の最後には・・・

Img_20181011_190800

チェロを弾く受講生の姿が。

どうして、このメロディーをこう弾きたいと思ったかを
楽器を弾くことでもしっかり受け止めてほしいという
聖子ちゃんの熱意だ。

第2主題の演奏についての議論を、口での論破ではなく
チェロという楽器の技術的な観点からも経験と共に伝えていきたい。

「弦が短くなると、どんなに弱い音であっても弓圧が必要」

なんてことまで、容赦なく!?体験してもらい
解釈の根拠にまでつなげていく。

あっという間の2時間。

それでも足りない。

Img_20181011_193038

エレベータに乗るまでも、色々な質問の姿があった。

本当は、ドビュッシーのチェロ・ソナタも演奏しようと
用意してたんだけどな…。

でも、そんなことも必要ないくらい
今日もたくさんの経験を学生さん自身が引き寄せてくれました。

ありがとうごうざいました!

2018年10月 9日 (火)

日仏交流160周年

レッスンを終えて運転をしていると・・・
スカイツリーが不思議な色合い。

Img_20181009_215817

調べてもらうと、今日は日仏交流160周年らしい。

2018年10月 6日 (土)

ピアニストの指損傷と演奏その3

横に2つに割れた爪のうち、上の部分が卒業。
その段階で本番を迎えることになった事例について。

具体的には、上の3分の1ほどにあたる爪がない。

2日前の段階で、音量が出せないことは確認済み。
しかし、今日の曲に関しては早い打鍵を必要とする部分が多く、
しかも第2楽章は、フォルテの連打も多い。

(長生淳:天国の月 です。)

となると…

爪の代わりになる存在が必要となる。
つまり、ある程度の固さをもたせるのだ。

というわけで、ある程度厚みのある包帯を用意。
指先に無駄な布が残らないように、切り取る。

Yubisaki 指先バンドエイドを参考にT字型

一つは指幅より少し広めに、
もう一つは巻き込みを上からおさえるため、
(厚みを足す役割も)少し細目に切り込みを

それを、巻く。

Img_20181006_124321

この時、手のひら側の第1関節にかかると、
弾いているうちに浮いてきてしまうので要注意。

今回は曲が激しく、リハの段階ではがれそうになったこともあり
リハの後、薄いテープでひと巻き。補強し、
さらに、打鍵側は水絆創膏で固めた。
(連弾の相棒が、冬のひび割れに愛用しているものが偶然有った!)

Img_20181006_111918

ちなみに包帯は、弾いているうちに布が
摩擦により、ツンツルテンになってきて滑るため
少し粘着性がある包帯がお勧め。

ちなみに今回使用したのは、
タマガワエーザイの

包帯同士がくっついてとまる
「巻くだけ包帯」
肌に優しいラテックスフリー

というもの。

本番モードで弾き続けても
2時間ほどは持つと考えられる。



2018年10月 5日 (金)

偶然と必然

「朝、目が覚めるのは奇跡なんだよね。
今日の奇跡に感謝」

と、先月、奈良の友人から頂いた言葉が
ずっと心にひっかかっていた意味が、分かった。

当たり前と思っていることは、実は当たり前でないのだ。

リハーサルに、信頼する方々が聴いて意見を下さったこと。
譜めくりに、共に音楽に向き合ってきた人が来てくれたこと。

などなど・・・

いつも、合わせの過程で一緒に考え信頼を築き
何があっても大丈夫と思えていたのに、

「せっかくくっついた指が割れたらどうしよう。」

という恐怖にゆらぐ自分が居た。
耳もテンポもコントロールできていない。

チッポケなもんだな。

でも。

結局、偶然ともに時を過ごすことになった方々は
やっぱり必然でもあった。

本番では、ほんの少しの恐怖と、それよりも、
「この作品を聴いてくださる方々に、一緒に届けるのだ」
と、集中できる状態がいつの間にか出来上がっていた。

なんでだか。

ケガしてからの2週間弱が
とても宝物のように思えるようになった夜。


みなさま、ありがとうございました!

ちなみに・・・
今日の衣装ネクタイ。
ソリストの衣装色に偶然合わせられた。

Img_20181005_215633 見えるかな?

福島のウルトラマン空港で入手したもの。

Urutoraman

ウルトラマン・ネクタイ。

ずっと心臓の近くにいてくれました。
シュワッチ!

2018年10月 4日 (木)

ピアニストの指損傷と演奏その2

ケガから1週間と5日目。
二つのうち、上の爪が卒業した。

医師がおっしゃったとおり、自然と浮いてきて
最後まで、演奏する側がくっついていたけれど
半日ほどで外れた。

伸びてきたぶんは、日々切っていたけれど
のこり4mm位の時に、自然とピンクの部分は
ほとんどなくなった。(つまり白くなった。)

Tume リアルですみません

一日の予定としては、通常のレッスンと授業に加えて、
明日の本番に向けて合わせ。

爪の固定も必要なくなり、鍵盤と生身?の接触をさけるため
やわらかい包帯を第1関節までひとまきした状態で
今日は試してみる。
爪が外れる心配もないし、小指も使って演奏できるはず。

<ゴーベール:ファンタジー>
フルートの曲であり、音量より音色に心をくだく曲なこともあり
運指以外においては、影響なし。

<イベール:アルトサクソフォンと11の楽器のための室内協奏曲>
これを弾き始めてびびる。

音が出ない!

テュッティのイメージで弾こうとしても、
輝きを与えるフルートが乗っかったときの音色感が出せない。

爪って、こんなにも重さを支えていたんだ…

音量のあるサクソフォンと演奏して初めて気づく。
エライコッチャ。

<シューマン:アダージョとアレグロ>
これも同じく。しかも、右手4,5でメロディーを担当し
1,2,3でアルペジオを弾くパッセージが多くなってからは
如実に、ソロ楽器との会話メロディーを
思うように受け答えられずストレス。

木曜と金曜と本番なので、
白い包帯で舞台に立ちたくないと、
肌色のドイツ製の紙包帯を試していたが、こりゃいかん。
柔らかすぎる。

念のため、外れた爪を

「セメダイン」できるようにとってあるけれど
体からはがれてからは、水分を失って縮んでいると考えられる。

そうすると・・・

爪の代わりを探さねば。

続く

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2018年10月 1日 (月)

秋仕様

学校のアイドル。

ん?

Img_20181001_121706来た!

すっかり秋仕様。

Img_20181001_125134_3

ハロウィーンか。

Img_20181001_125235_2

耳が帽子を広げるくらい元気だ!

2018年9月28日 (金)

ピアニストの指損傷と演奏

やっと午前中あいた。病院に行ける!
というわけで、外科皮膚科の病院に出かける。

質問攻めにしてしまった。
「真っ二つになった爪はどうなるのですか?」

 「自然に伸びます。」

「切れてしまった上のほうの爪は生きているんですか?」

 「生きてます。」

「え!では同時に成長したら、上が2重になるのではないですか?」

 「それがないんだなぁ。不思議なもので。」

必死に理解しようとしていたら、
爪ができる過程を絵をかいて説明してくださった。

Img_20181006_093450 記憶で再現pencil

爪は皮膚から成長するらしい。
ほぅ。
少しわかった。

「目下の心配は、上の爪が鍵盤にひっかかって外れるのでは…なのです。」

 「そんなに心配なら、セメダイン使えば?いずれ自然にはがれるよ。」

「えっ。セメダインって・・・あのくっつけるやつですか。」

絶句。

いまでこそ、こうしてブログを書けるけど
秋のコンサートシーズン、色んな本番の時々までに
自分の指がどうなるのかが恐怖だった。

(ちなみに、これ書いているのは10月6日)

楽器を演奏する人なら、指のけがには一番気を遣う。

と、思われがちだけど、実際には
ピアノの蓋の開け閉めはモチロン、
毎日ご飯も作るし、出勤時や旅でさまざまなものを持つ。
ましてや、授業となれば資料を運んだりさまざま。

今回、思わぬ形で指をスパンと切ってしまった時
とにかく、爪の成長についての具体的なデータが無くて困った。
「指の爪の伸びははやい」とか、「ゼロから生えてくる過程」
は、あるんだけど。

なので、少し記事にしておこうと思う。

キモチワルイと思う方は、この下は読まないように…

ケガから約1週間後の小指。
みせても差し支えないと思えるほどになったので
写真をとった。

Img_20180929_084302 上の爪にもピンクの部分。

切った当初は、ほぼ半分(より少し上)くらいの部分で真っ二つ
だったので、ずいぶん伸びたと言える。

今回のけがは、それこそ爪の存在のおかげで
神経が切れるほどの深さではなかったため、
割とはやく、身?はくっついた。

<ケガから2日目後リハ、3日後の本番>

全くと言っていいほど、小指は使えない。
よって、右は4本の運指を考え直す。
ちなみに、私の手の大きさは1オクターブがギリギリの手です。

~オクターブ奏法~
ピアニストならご存知の通り、手を広げた時の
親指と薬指の距離は、小指を使用する時とほぼ同じ。
よって、すべて親指と薬指で弾くことにした。
困ったことは、左右の平衡が崩れるので
跳躍の距離の感覚がいつもと違う事。
曲は、フォルティッシモで左右対称に
オクターブユニゾンの跳躍が音楽の大切な要素だったので
苦労した。

指によるオクターブレガートは不可能。
なぜなら、5→4→5→4…ができない。
作曲家の書いた音がお届けできないのはイカンのでその部分は、
左手部分を、譜めくりリスト(兼ピアニスト)に手伝ってもらい
右手部分を両手で弾くことにした。

~和音~
意外にも、楽曲において右手が5声ぶん弾くことは
少ないという事がわかった。

よって、七の和音系も含めてほぼ弾けたけれど
1オクターヴより広い、和音の跳躍だけは、
小指がどこかにぶつからないかの恐怖と戦う羽目になる。
が、どうにかなる。

~演奏後~
右手を、くの字型に手首を曲げる時間が長く
しかも、あまり普段使わない薬指を広げて使ったので
薬指の第2関節と第3関節の間の筋肉と、その下の部分
そして、上腕の総指伸筋の疲労が半端ない。

<指の固定>
演奏時は、小指全体を緩めに固定し、
ケガ部分に鍵盤があたる恐怖を和らげるため
すこし厚めに包帯をまく。
(爪部分は、医療用テープで固定してある。)

続く

2018年9月27日 (木)

やっと出版…

ぴぃーんぽーん。

昨日の朝早く、FedEx が我が家にやってきた。

本番も授業もある日で、

「なんだ!この忙しい時間に…annoy

と、来たものを放りなげて一日過ごしたけど。
待てよ?

 あ!

思い当たった。

Img_20180925_093746 よく見るとシコルスキ社

とうとう、我が家にやってきた。

Img_20180926_082903 開けてもまだ梱包。

丁寧な梱包の中に現れたるは、
デニソフの「ヴィオラ協奏曲」。
今回は、サクソフォン協奏曲としての出版。

いずれ、きちんとその過程を記したいが
ともかくは、とうとう!

出版されたらしい。

いやぁ、寝ても覚めても移動中も編曲していたのが
遠く昔のように思える。

Img_20180926_083625

クラスターの中から、音列の紐がほどけていき、
第4楽章でシューベルトのAs-dur(D935)の Impromptu が明確に姿を現す。
そして、それが天に昇華していくまでの道のり。

今となっては、幻のように思える。

Img_20180926_084054 背後は、マニュスクリプト。

サクソフォン協奏曲としてはモチロンだけど、
原曲のヴィオラ協奏曲としても、広く伝えていくべき作品。

私は、きっかけに携わらせていただいたに過ぎない。

末永く、受け継がれていきますように。

入手先はこちら↓

シートミュージック  (←シコルスキ社のサイトにリンクしています。)

もちろん、従来の紙の楽譜もあります。
ヴィオリストみなさま、是非!

2018年9月26日 (水)

9本指

爪ごと真っ二つで、
右手小指が使えない。

困ったな。フェルドのソナタは和音がいっぱい。

っと思ったけれど。
和声的な曲においても、片手で5音を担当するということはあまりない。
密集で書きすぎると、音の濁りが目立ちよい響きを得られないからだろう。

移動の新幹線で代替運指を考えながら、

「ひょっとしたら指9本で行けるかも。」

と希望的観測を抱いていた。

なんたって、おらの指は
祖母からの遺伝で、「節がしっかり」の結節型。

考えに考えて、殆どはシュミレーションできた。

しかし。
片手でオクターヴユニゾンのレガートには、限界が。
曲のなかで、数少ないエスプレッシーヴォの表現なのに、
どうしても、その表現が納得できない。と苦しんでいると、

デュオの相棒が心強い一言。

「めくりながら手伝う。何かできる?」

と。

おぉ!

とはいえ。
楽譜は、16分の17拍子→16分の14拍子→16分の12拍子
のようなオンパレード。

でも、石田センセなら問題ない。
結局、5か所だけ左手を手伝ってもらった。

(↑きっと、ずっと弾くより難しい。)

それにしても。

人間というのは、極限状態になると野性的な本能が発揮され、
しかも、恐ろしい集中力が働くものだ。

ソリストの荒木さんも、舞台の上での演奏が一番、
理性と本能のバランスが素晴い本番となった。

Img_20180926_193050 今日の仲間!

きっと、彼の優しい人柄にもよるだろう。
ありがとうござりました!

音楽はやはり、「信頼」。

そのことを、身をもって感じた一日。

それにしても、ステージスタッフの皆さんご迷惑をおかけしました…。
修羅場は続く。

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コンサートのご案内

  • <第45回 つくしコンサート>

    ~第45回つくしコンサート~
     6月9日静岡県御前崎

  • <フォルテピアノとモダンピアノ>

    ~フォルテピアノとモダンピアノ~
     5月12日(土)富山県砺波市

Discography

  • 石田多紀乃&原田愛 Piano Duo
2018年10月
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