2020年7月30日 (木)

試演会も

前期は、吹奏楽やオーケストラなど
合奏系の本番も、すべて中止となってしまった。
学生さんたちにとって、本当に辛い事だろう。

こういう時だからこそ、やはりできることはやって行きたい。
そう考え、前期後期の節目に行っている試演会は行うことに。

オンラインで・・・

質の良い音をめざせば、録画がいい。
でも。
本来コンサートは、音は聴いてくださる方とともにある。

というわけで、音の質より
「みんなで聴こう、一度しかないその人の音楽!」
とした。

もちろん、授業をしていても通信環境が悪くて
授業を受けられない!と急になる人も多い。
でも、コンサートとなれば本番に穴をあけることは許されない。
そういうプロフェッショナルな考えも知っていただきたく
生演奏時に通信が落ちた時に備え、
全員に事前に一発撮りの録画も送っていただいて、
スタンバイ。

Dsc_4162 タブだらけ。

いざ始まってみると、ひとりも通信から落ちることもなく
無事終了。
中には、電車の中から仲間の演奏を聴いてくださった人もいて
本当に聴きたいと思えば、聴き手にも色んな参加の方法があるのだなぁと
びっくりする事も。

恒例の一言トークでは、2か月の自粛期間中は学校も閉じてしまい、
「家で主科の楽器も演奏できず、ピアノが有ってよかった」
という人も。
膝の上でキーボードを弾く人もいれば、
学校に入れないため、カラオケで楽器を演奏した人も。

半年ぶりに聴かせていただくと、
お一人お一人の心のうちが音にしっかり出ていて、
音楽に一番大切な「その人にしか出せない音」に
しっかりと出会えた時間でした。

ありがとうございました!

Dsc_4163 終演後のお散歩

まだ空は、梅雨だなぁ。

2020年7月20日 (月)

座学の対面授業

今週から、音楽分析や和声学などの座学授業も対面開始。

Dsc_4113 朝の教員室は無人!

とはいえ、生徒さんの中には日本に入れない留学生も多く
対面授業とオンライン授業の併用だ。

Dsc_4117 授業開始3分前

教卓の上に置いたパソコンと、オーディオをつないで、
ホワイトボードに照射し、
目の前の学生さんと、画面の向こうのオンラインの学生さんと
両方に向けて授業をすることになる。

いつもなら、ホワイトボードに五線を照射して板書するが
それも、もう一つのiPadで五線紙を画面共有して
それをホワイトボードに映す。
なんだか変な感じだ。

1限の和声学は、ほとんど個人で取り組む課題が多いが
2限の音楽分析基礎講座は、そうはいかない。
パソコンのカメラは、自分では無く
教室にいる学生さんの方を向けて
できるだけ、オンラインの学生さんとの意思疎通を図る。
和音の聴き分けなどは、I 右手 V 左手 IV 両手 IIはピース
とミュージカル科ならではのジェスチャーの大きさが笑えた。
みんな元気そうで何よりだ。

しかし、自分は大混乱。
いつもなら、作曲などの課題を順にパソコン上で
提出していただいたものを順にみていくので良いけれど、
やはりどうしても、パソコンから離れて
目の前にいる人達に時間を取ってしまう。
これは次回への課題だなぁ。

午後は、帰る暇がないのでそのまま学校で。

Dsc_4120 
ピアノとピアノの間に、透明の幕で仕切りが。

3人対面の人以外は、レッスン室からオンライン。
楽器資材室で、ポケットWi-Fiを借りたことで
今日はほとんど通信障害もなく、レッスンが進んだ。

しかし対面では、どうしても透明な壁にへばりつくサルとなる。
夜、帰宅する前には鍵盤の消毒と共に、
シールドの消毒もモチロンさせていただきました…

新しい世界の一日、無事終了!

2020年7月 9日 (木)

こんな時だからやってみよう

ソルフェージュの授業で何が困るってアンサンブルができない。
というわけで、たまにはリモート・アンサンブルを。
25人を3グループほどに分けて、パートも自分たちで決めていただいた。
とはいえ、昨年からご一緒している仲間も多く、
弦楽器・打楽器・教育やさんグループはなかなか良いものができた。
今日は、それぞれのグループ仲間と聴きながら質疑応答。



最後の第3音の高さには、悲鳴があがった💣
そりゃぁ、直接会えないし和音の解釈も充分に論議できないままのリモート録音だもの。
でも、こうしてみんなで録音を聴きながら、思うことを言い合える時間はやはり大切だ。

17 クレ読みも兼ねている。
歌詞と書法のアナリーゼは浅くなってしまったが
次回につなげていきたい。

2020年7月 1日 (水)

対面授業初日

7月に入った。

クラスの学生さん全員が「対面授業」を希望した大学院の授業
「アンサンブル・ピアニストのための研究」
のため大学へ向かう。
3月以来だ。

Dsc_4022  
校門に入ると体温チェック。

Dsc_4030 働き者芝刈りウサギもマスク中

授業の部屋に行くと、各机の椅子に1つずつ開けて座るよう
張り紙がしてあった。

しかし、学生たちはくっついて座っているので
離れてもらう。

ピアノを弾く学生に代わって、弾いて見せるたびに
アルカリ電解水で消毒。
授業30分ごとに換気。

それでも、やはり対面の授業の方がきちんと音も聴けて
しっかりと判断しやすいし、学生さんたちの表情もみえるので
授業しやすい。

その後、レッスン棟に行くと懐かしの打楽器の学生さんたち。
久々の再会を喜ぶ。

エレベーターも立ち位置の指定が。

Dsc_4026

レッスンのお部屋も、

Dsc_4028

ピアノ1台ごとに、透明のシールドがひかれていた。
しかし、電波が悪い。
リモートのレッスンの学生さんとは、ブチブチに電波が切れて
何をやっているのかわからないほどだった。

夕方からは成城ソルフェージュ研究会の初日。
40分前には先生方が集合されていて、準備におおわらわ。

Dsc_4031 今日は、机ひとつに一人ずつ。

学生さんが17時頃まとまって来たので、検温の列ができてしまったのが反省点。
おでこで測る体温計は、前髪が挟まるとうまくいかないという事も分かった。

授業を終えて、消毒清掃。
これが、なかなかに大変で今日は45分以上かかった。
しかも、マスクをしたままで汗だく💦

体力勝負の対面授業初日、無事終了。
ありがとうございました。

2020年6月20日 (土)

今後は?

今朝は、ソルフェージュのWeb会議。

Dsc_3966

みなさんの授業のお話が、とても参考になってありがたい。

そして、一様に
「授業資料の制作と、添削にあけくれる24時間」
という言葉が聞かれた。

双方向のオンライン授業といっても、実際には相手の姿は見えず
実際にどのような状態なのかはつかみ辛い。
学生さんもパソコンや携帯の画面をみつづけ、
大変な事だろう。

ソルフェージュのように実技系の授業は、
オンラインをこれ以上続けることには限界があり、
対面の授業に向けての意見交換を。
大学となると、当然通学の間のリスクもあり、
現状としては、オンラインと対面の授業が平行して行うことになる。
留学生たちの中には、カナダや韓国、台湾など母国から受けている人も居るからだ。

デスクトップパソコンは運べない。機材は? →大学側からある程度のパソコンの用意がある。
Wi-Fi環境は? →少なくとも教員サイドは強化している。
授業棟は窓が無いが? →30分に一度10分?の換気。ということは授業はかなり短くなる。

その他、授業は20人以下にすること。(←分散授業)
授業ごとの消毒は、クリーンスタッフがやってくださる。
教室の椅子には、座ってよいところを明示してある。

事などが確認された。
試験の方法なども、色々悩みが尽きない。

2020年6月14日 (日)

ロマネスコ

パソコン三昧の日々に色の違う話題。

Dsc_3923 ズッキーニ

右側のズッキーニは、イタリアに古くから伝わる
ズッキーニ・ロマネスコ。

なんと、皮が柔らかくて水分も多いので生食も可能だそうだ。

おもしろいなぁ。

Dsc_3922

楽しみをいただいた前後はひたすら添削。
今週は、通奏低音を聴きながら録音したパートを各学生さんから送っていただいている。
音程の考え方を勉強してほしいからだ。

その録音をききながら、お一人お一人に
iPad上のスコアに考察を書いていく。
担当しているのは管楽器の学生さんたち。
合奏系の授業が始まったら、まず向き合わなければならない和声感。

導音の役割、第3音の選び方、完全音程の感覚・・・

合唱は難しいけれど、録音をする過程を通して
気づいてもらいたいことがたくさん!
次の授業までに各声部を重ねるべく編集して、
グループごとのコラールを聴いていただく予定だ。

途方もない作業だけど、目的をもってこなしていく。

2020年6月 1日 (月)

6月

今日から6月。
もう4月1日を最後に公共機関の乗り物にのっていないから、
通勤ラッシュからも縁遠い。
その点では体力的にはけっこう助かっているけれど、
授業の質を追求すると、
やはり対面の必要性を感じる授業4週目開始!

1限のみなさんの出席率も常にほぼ100%ながら
2限の宇宙人のみなさまのエネルギーがあつい。

Dsc_3854 デバイス2つで進める

ミュージカル科の1年生と声楽科の1年生。
言葉を媒体とする専攻だからこそ、常に自分の言葉で考えを話してもらいたい。
そう願っていたら、遠隔授業にして発言はかなり多い。
おかげで、授業計画は崩れっ放しだけど、
うれしいかぎりだ。

ミュージカル科は伝統的に常に実践的。
この状況下でもさまざまな工夫の中、
ダンスも歌も、YouTubeなどを活用し活発とのこと。
去年まで対面授業時は、白目をむきながら
「先生そろそろ私、朝1番のこの授業はダウンかもしれません。」
と話してくれいた先輩たちのことを思い出しつつ
その熱心さが、新入生の1年生に変わらず引き継がれているのがとてもうれしい。
もちろん、声楽科のみなさんも常に出席率100%だ。

すごいなぁ。
いつも月曜日は10時間ほぼぶっ続けで大変なはずだが
終わった夜はとても心地よい元気エネルギーに満たされている。
ありがとう!

2020年5月28日 (木)

こころみ

夜な夜な、貴重な動画が届きました!

昨日の大学院授業「アンサンブル・ピアニストの研究」のとき、
弓の使い方、アップ・ダウンはもちろん、on the string ・off the string などなど
さまざまな説明と実践があった。
それを、しっかりと勉強できるように。
そして、ヴァイオリニストの1案としてどのように弾いているのかの資料として
英恵さんが、KV304とKV301の演奏を動画で撮影し、
送ってくださったのだ。
もちろん大学院生たちはそれらを勉強したのち、
動画をみながら一緒に弾いてみることもできるようにと。

304  背後にアンペルマン!

普段、一緒に演奏しているとヴァイオリニストをこんなにマジマジとみることは出来ないし
昨日の授業でも、ベルリンで勉強された人ならではの
考えや意味をを言葉で的確に伝えてくださった濃い~!内容を
しっかりと観察できる映像だ。

そして、KV301に関しては、なんと2種。<午前><夜>の2ヴァージョン。

「同一人物でも午前と夜でもテンションやほんの少し違ったりするし
学生さんにはもし実際いろんな方とアンサンブルできる時が来たら
演奏は1つのパターンや可能性ではない(好みも含めて)、
といあことを感じてほしいので、
2つ送りました。


とのことで、本当にありがたいご配慮。
関西は演奏活動も再開し、お忙しい中ありがとうございます。
作曲の人間にとっても、貴重な貴重な動画。

週末になったら私も一緒に弾いてみよう。楽しみだ!!

2020年5月27日 (水)

大学院遠隔授業

「アンサンブル・ピアニストの研究」の授業は3限。
始まる直前まで、あれやこれややり取りをしていて、
Googlemeetへの招待を送ったのは、5分前を切っていた。

というわけで、学生さんたち各々の場所と都内の我が家、
そして、名古屋に居るヴァイオリニスト英恵さんとの授業が始まった。
英恵さんをキチンとご紹介する間もなく、すごい勢いで時間が過ぎていく。
とにかく、伝えたいことがあふれているのだ。

昨日の打合せで、KV304の方が
アンサンブルとしての例を多様性をもってあげられるという事で
今日は第1楽章を主な題材に。

Ensemblepianist ←画面共有で、それぞれの演奏録音を聴きながら進める


冒頭のユニゾンの部分一つをあげても、ピアニストもかなり考えることがたくさん。

Dsc_3886

まずテンポ設定。今回は4人の録音をいただいていたが、
見事にそれぞれ違う。
弦楽器奏者ならではの意見としては、
「テンポは、弓の限界と関係する」とのこと。 

冒頭のアウフタクトについても、様々な提案。
1音の時はアップで、2音なのでダウンアップで入るけれど、
大切なのは1拍目への意識。
「ぜひ、ハイドンのカルテット皇帝の冒頭を聴いてみて下さい。」
と具体的な勉強の提案もしっかりと。

他にも例えば、四分音符について。

例えば2段目1小節目の弾き方を例に挙げると
学生さんにもさまざまな弾き方があった。
中には最初の2音をスラーでつなげて、後の2音をスタッカートで弾く人も。
「この場合弦楽器は、一度弦に弓を置いてから弾くので
必然的にセパレートすることになる。」
なんとわかりやすい。これでイメージもしやすくなるものだ。

つづいて8小節目からも、拍頭の四分音符。
ピアニストはどうしても8分音符の方に気が行ってしまいがちだ。
「弦楽器は、その音の処理もキチンと考える。」
そうだよなぁ。

3段目からのアンサンブルもしかり。
「これは、まさにカルテットを想像してほしい。
まず、ピアニストの左手と右手は、
違うところから腕が生えているように(←英恵さんらしい例)
役割を分離していなければならない。

バスを担当するチェリストの弓の動きを想像してみよう。
実は、かなり弓を使う。確かに弾くのは四分音符だが、
弾いた後はそのまま弓が動いていて余韻が続いているのだ。」
と実演しながら説明してくださる。
単なる四分音符ではないのだ。
ハーモニーのバランスの考え方サゼスチョンもあった。

冒頭だけでも、この状態。

KV301のほうは残り30分!

こちらは来週にじっくり取り上げるとして、せっかくなので
学生さんの音源に合わせて、弾いて頂いた。
Ensemblepianist2

いやぁ、大変だ・・・と思ったらすごく楽しそうに弾いてくださる。
ここは、「動物的な体温が必要だ!」なんて笑いながら。

最後に、質疑応答をして本日終了。
書きたいことはたくさんあるけれど、書いていたら何ページになるか分からない。

授業後も、学生さんから質問が続く。
みんな熱心だ。
忙しいオケマンのみなさんも、今だからこそこうして向き合ってくださる。
その伝えていきたいという熱意がなにより、彼らの心の栄養になることだろう。

本当にありがとうござりました!

2020年5月26日 (火)

熱意

先日頭を抱えていた室内楽。

大学院の皆さんから
「ヴァイオリニストと演奏している」と想定して弾いた録音が送られてきている。
「ただ弾くになることは求めていないので、全体分析をしてから提示部だけというのでも可」
とした。
遅くとも月曜日には!とお願いしていたら本当に!月曜日の夜になって送られてくるんだもん。
とはいえ、課題を出して4日だ。きっと頑張ってくださったのだろう。

今から授業までは1日半。大変申し訳ないと思いつつ、
協力をお願いしていた大フィルの英恵さんに音源を送って聴いていただく。

そしたら・・・

すごいのなんのって。次の日には
「愛さん、学生さんひとりの録音を聴いて言いたいことをメモってたら
一人分だけでA4レポート用紙が両面びっしりになってしまったのですが」

わぁお。

「それで、どんな風にお伝えしていったらよいか相談したいので
夜に時間をください。」

と。
何てすごいのだ。そのエネルギーに疲れも吹っ飛ぶ。
本当にありがたい。

というわけで、今宵21:30よりオンライン会議が始まった。
英恵さんが既に、おおよそ伝えたいことを整頓してくださっていた。

① アーティキュレーション(ピアノと弦の発音の違い)
② 同じ音が続くときのアプローチの仕方 (弦楽器は弓の配分が変わる)
③ 声部の多様性。(たくさん音を担うピアニストに、弦楽四重奏で置き換えて考えてみてはと提案)
④ アウフタクトの音楽の作り方
⑤ 発音に対しての意識(弦が太くなると発音に時間がかかるなど。)
⑥ 初めて出てきた表現に対する意識
⑦ symphonyを聴きましょう(色んな楽器の特徴を知りましょう。)
⑧ 和音のバランス
⑨ 以上をもって、アンサンブルというのはタイミングを合わせる事ではなくイメージを共有するものだ

他にも、語尾の処理など持続音楽器だからこそ意識していることを
減衰音楽器のピアノにも勉強してもらいたいなど
溢れる溢れる。

あっという間に会議は2時間近くたっていた。
弦楽科の伴奏助手を務めていた石田センセにも加わっていただき3人で
どの部分を例に出して録音を聴きながら実践していくかもしっかりチェック。

20200606161958_p  

会議後は、学生さんたちの録音をMP3にすべて変換し、クラスルームのデータにあげる作業も。

そうすることで、対応箇所がすぐに自分たちの演奏した音がどうなっているのかを聴くことができるし
すこしでもリアルタイムに感じられるようにと、取り上げ予定の該当小節のタイムを全員分メモっていく。

授業時は、それを共有画面で再生しながら、
名古屋に居る英恵さんが、実際に演奏しながら説明をしていくことになる。

うまくいくだろうか。


明日がとっても楽しみ。

 

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Discography

  • 石田多紀乃&原田愛 Piano Duo

コンサートのご案内

  •  <ピアノ・デュオ・リサイタル>

     ~石田多紀乃・原田愛~
    【長野公演】8月以降に延期
    【東京公演】3月12日(金)13日(土)に延期


  • <中止・バソン・マスタークラス>

    ~フィリップ・ベルトラン
    5月5日(祝)中止となりました。


  • <中止!アンサンブル・ヴァリエ>

    ~アンサンブル・ヴァリエ音絵巻~
    5月3日(祝)中止となりました。

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